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執筆: 副業タックス編集部
副業会社員にとって、確定申告にかける時間こそ最大のコストです。本業のあとに帳簿をつけ、週末に領収書を仕分けする――この負荷を下げるために会計ソフトを選ぶのに、肝心のソフト選びで何時間も比較記事を読み続けてしまう、というのはよくある話です。しかも一度選んだら乗り換えは想像以上にしんどい。仕訳データの移行、連携の再設定、操作感の慣れ直し――できれば最初に「自分に合う方」を選びきってしまいたいところです。本記事では、副業会社員の現実的な使い方を軸に、freeeとマネーフォワードを比較します。
結論:副業会社員ならどちらでも合格、向き不向きで決める
先に結論から言います。年商数十万〜数百万円規模の副業会社員が使う限り、freeeとマネーフォワードはどちらを選んでも確定申告書はちゃんと完成します。差が出るのは「自分の前提条件にどちらが寄り添ってくれるか」です。
| あなたのタイプ | おすすめ |
|---|---|
| 簿記の知識ゼロ・とにかく質問に答えて完成させたい | freee会計 |
| 簿記3級程度の知識あり・帳簿を自分で組みたい | マネーフォワード クラウド確定申告 |
| 取引件数が少ない(月10件以下) | どちらでも可(料金で決める) |
| 銀行・カードの連携を最大化したい | マネーフォワード |
| 領収書をスマホでバシバシ撮りたい | freee |
「両方使った人が口を揃えて勧める方」は存在しません。自分の作業スタイルに近い方が正解です。
料金プラン(個人事業主向け)
2026年5月時点で、両社とも個人事業主向けに3つの有料プランを用意しています。料金は税込・年額払いの基準で書きますが、改定が入りやすい領域なので契約直前に必ず公式サイトで最新価格を確認してください。
| プラン階層 | freee会計 | マネーフォワード クラウド確定申告 |
|---|---|---|
| 入門プラン | スターター | パーソナルミニ |
| 標準プラン | スタンダード | パーソナル |
| 上位プラン | プレミアム | パーソナルプラス |
| 無料お試し | あり | あり |
副業会社員が最初に契約するなら、青色申告(65万円控除)に必要な複式簿記・電子申告まで使える標準プランが無難です。スターター/パーソナルミニは機能が絞られていて、控除を最大化したい人には物足りなくなることがあります。
価格はキャンペーンで頻繁に変わるので、年額の差で悩むより機能の差で選ぶのが結果的にコスパが良いです。
自動連携と取引取込
会計ソフトの真価は、銀行口座・クレジットカード・電子マネー・ネット決済サービスとの自動連携にあります。ここを使い倒せるかで、記帳の手間は10分の1にも100分の1にもなります。
連携サービス数:マネーフォワードが優位
マネーフォワードは個人向けの家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で培った金融機関連携の資産があり、地方銀行・信用金庫・証券会社などのカバレッジで一歩リードしています。地方の信金をメインバンクにしている副業会社員には実利があります。
領収書OCR・スマホ撮影:freeeが強い
紙の領収書をスマホで撮って自動仕訳に流す体験では、freeeのモバイルアプリの完成度が高いという評価が定着しています。週末にレシートをまとめて処理するスタイルなら、freeeの方が手が止まりにくいです。
学習する自動仕訳
両社ともAIによる仕訳推測は搭載されています。副業の取引はパターンが似通うことが多いので、3か月も使えばどちらも実用レベルまで賢くなります。ここで大きな差はありません。
確定申告書の作成体験
ここが一番タイプが分かれるところです。両社の思想が真逆に近い。
freee:質問形式で進める「ガイド型」
freeeの確定申告は、質問に答えていくと申告書が出来上がるウィザード形式です。「副業の収入はいくらですか」「医療費は10万円を超えましたか」のような会話的な問いに答えるだけで、裏で勘定科目が振られていきます。簿記の用語を一度も見ずに65万円控除の青色申告まで到達できる設計で、会計初心者の脱落率を下げることを優先しています。
裏返しに、簿記をある程度知っている人には「もっと直接帳簿を触らせてくれ」と感じる場面があります。
マネーフォワード:帳簿入力ベースの「会計型」
マネーフォワードは伝統的な会計ソフトの作法を踏襲しており、仕訳帳・総勘定元帳を自分で組む発想がベースです。簿記3級レベルの知識があれば、勘定科目を自分で選びながら直感的に進められます。経理経験者や、将来法人成りを視野に入れている人には、こちらの方が「資産」として残りやすい操作感です。
副業から始めて、いずれ法人化や本業独立を考えるなら、マネーフォワードに早めに慣れておく選択は理にかなっています。
それぞれを選ぶべき人
シンプルに整理します。
freeeを選ぶなら
- 簿記を勉強する時間も気力もない
- 領収書をスマホで撮って即終わらせたい
- とにかく確定申告を「終わらせる」ことが最優先
- 副業は当面この規模で続ける予定
マネフォを選ぶなら
- 簿記3級程度の知識がある/勉強する気がある
- 地方銀行・信金・証券口座の連携を重視
- 帳簿を自分の手で組み立てたい
- 将来的に法人化や本格独立を視野に入れている
どちらにも該当する人は、無料お試し期間で実際の取引を10件入力してみるのが最終判断として確実です。手が止まらない方が、あなたの正解です。
まとめ
- freeeとマネーフォワードは、副業会社員レベルの規模ならどちらでも青色申告65万円控除まで到達できる。
- 簿記知識ゼロで質問形式に乗りたい人はfreee、帳簿を自分で組みたい人はマネーフォワード。
- 連携サービス数はマネーフォワード優位、領収書OCR・モバイル体験はfreee優位の傾向。
- 料金は変動が激しいので、機能で選んでから価格は契約直前に確認する。
- 迷ったら無料お試しで実取引10件を入れて、手が止まらない方を選ぶ。
会計ソフトの全体像は会計ソフト比較トップで、65万円控除を受ける前提条件は開業届・青色申告の手続きガイドで詳しく解説しています。そもそも申告が必要かどうか迷っている方は、まず20万円ルールの記事から確認してみてください。
おすすめ会計ソフト
副業会社員の確定申告は、自動連携できる会計ソフトに任せるのが時短への近道。まずは無料プランで触ってみるのがおすすめです。
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自動仕訳で会計業務を効率化
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